ヨーロッパで自転車旅を計画している人へ、持ち物のアドバイス、ヨーロッパでの旅の仕方、オランダで自転車旅をするにあたっての注意点などヨーロッパで自転車旅をする際の使える情報をたくさんご紹介します。
わたしたちは2019年7月17日から7月26日までの10日間ムーズ川に沿ってベルギーからオランダへ自転車の旅へ出ました。
その際にわたしが用意した持ち物全てがこちら。
★ Tシャツ 3枚
★ハイキングパンツ 2枚 (1枚は取り外し可能で膝丈にできるもの) 膝上丈パンツ 1枚
★セーター、フリースジャケット、秋用チェック柄シャツ 合計 3枚
★レインジャケット パンツ 1枚づづ
★アウトドア用スカーフ 2枚
★靴下 4足 (一枚は厚手のもの)
★下着 4枚
★寝るとき用の服 上1枚 下 1枚
★速乾性のある小さいタオル 2枚
★Millet のスリーピングバック(寝袋)
★コンパクトサイズ スリーピングマットとピロー(まくら) (空気を抜いて小さく出来るもの)
★サングラス (日よけや虫が目に入るのを避けるため)
★スイミングスーツとゴーグル
★内側にしまえる薄いミニポーチ(お財布代わりに) ☆靴のとなり
★KEENのサンダル
★ハイキングシューズ
★おりたたみ傘
★軽量のお皿 1枚 超軽量フォーク、ナイフ、スプーン
★ヘッドライト
★WELEDAオーガニック日焼け止め(日焼けは昔から大好きなのですが、今年のヨーロッパの夏の日差しは半端ないそうで、とうとう購入しました。)
★WELEDAシャンプー
★WELEDA アフターサンローション
★オーガニックナチュラル虫よけスプレー
★アイピロー
★歯ブラシ、歯磨き粉、手作りローズマリーオイル
★バンドエイド
★ナチュラル洗剤フロッシュを小さいケースに入れたもの
★ガス(調理用)
★バイク用ヘルメット (オランダではヘルメットをかぶる義務はないですが安全上のためかぶったほうが良いと勧められ用意しました。)
★この中で非常に使えたもの★KEENのサンダル(カナダ在住の時から使っているけれど本当に使える一足。) 日やけどめ(あまり使ったことはないけれど買ってよかった!今年のオランダは日差しが半端なく顔が痛くなるほどだった。)ナチュラル虫よけスプレー(後でお話しますが、オランダのある虫によって大変なことになりました。)
★使わなかったもの★水着、ゴーグル(結局プールなどで泳ぐことはありませんでした。)折りたたみ傘(レインジャケットで充分でした。)
ハイキングシューズ(自転車に乗っているときはKEENのサンダルでも暑くて暑くてハイキングシューズなんてとてもじゃないけど履けませんでした。)
WELEDAの製品は昔から一番のお気に入りです。左から、スポーツマッサージ用のアルニカオイル、シャンプー兼ボディーソープ、アフターサンローション、サンスクリーン。
続いて準備した食べ物がこちら。
正直、サイクリングの途中でスーパーマーケットがたくさんあることはわかっていたので、山に入るハイキングではないし、路上での都市やヴィレッジを抜けてのサイクリングなのでこんなに食べ物を用意したくなかったのですが、ともかく心配症な彼の意向で、買い込みました。
ですが、旅一日目で食べ物は一日分あれば充分だということが彼も実感できたようです。なにしろスーパーがそこら中にあるので、何日分も準備していく必要がまったくありませんでした。UNCLEBENSのライス、スープ3袋、魚の缶詰 3缶なんて10日後の旅も残っていましたから。。(笑)楽しい旅の秘訣はとにかく軽量です!荷物が重ければ重いほど精神的、肉体的プレッシャーも増えます。自転車の旅はマウンテンライドでない限り、食べ物の心配はしなくて大丈夫です。ちなみに私のバックは合計12キロ、彼は18キロです。私の体重、45キロ、彼の体重75キロに合わせて重さはちょうどいいと感じました。
さて1日目が始まりました!
挑戦したのは全長 1152kmある La meuse à vélo EUROVELO19という自転車コースのオランダ編。
Liège to Maastricht Distance : 38 km
スタート地点は Liège (リエージュ)からオランダのマーストリヒト(Maastricht)までの38キロ。
DAY1.午後1時にローカル電車にのり、出発地点のリエージュへ向かいました。よく時間変更のあるベルギーの電車は今日もやはり路線変更で私たちの行きたい駅に止まらなかったので、出発地点まで途中から自転車で向かいました。目的地途中で、彼の自転車が重さにより何回か転倒してしまい、出発前にハイキングストアに行き、ミニフロントバックを購入し調整しました。
リエージュを流れるムーズ川に沿って走り出しました。正直リエージュはそんなに美しい都市ではないので、(夜は治安もそんなに良くないです。)走っていて、普通の景色でした。
最初の1日目がとても長く感じました。たった、34キロなのに、まだMaastrichtに着かないのかと感じていました。道のりはほぼフラットできつくは感じませんでした。ベルギーのヴィゼを通過したあとぐらいから景色がだんだん開けてきました。
ヴィゼを通過すると、大きなダムが見えてきました。オランダの素晴らしいところは道路に自転車専用のレーンがどこにでもあるところです。ベルギーの市内、街にはほとんどないので自転車での旅はルートに沿わない限り、危険がかなり伴います。もう一つオランダの良いところはどこでも英語が通じるということです。しかも発音もパーフェクトです。彼が驚いていたのはヨーロッパによくいるホームレスの人がコインを下さいと、乞う時に彼の英語があまりにも流暢だったからです。ベルギーの英語普及率といえば、都市やフランダース地方(オランダ語圏のエリア)はみな英語が流暢ですが、ワロン地方、フランス語圏の人たちは英語を話せない人が多いと感じます。そのため、オランダにいたときはどこでも英語で会話ができるので、なんて楽なのだろうと感じました。
午後3時近くに出発し、目的地まではまだまだですが、やっとマーストリヒト、オランダ地区に入りました。
そして走りづづけて、夜7時半過ぎ。マーストリヒトシティーセンターに到着。マーストリヒトは何回訪れても美しい都市。この時期のヨーロッパは夜10時ぐらいまで明るいです。
Maastricht to Maaseik Distance : 42.10 km
そのままMaastrichtを通り抜けて次の目的到着地Maaseikに向けて走り続けます。しばらく走り続けて10kmぐらいしたところのItterenという町でキャンプをすることにしました。ItterenはLimburgs州にあるマーストリヒト北部の1000人ほど住む町。
到着したのが夜の8時半過ぎでした。
Itterenまではとても良い景色が続きます。道もなだらかで走りやすいです。
わたしの自転車。タイヤが細すぎず、太すぎないのでシティーから砂利道まで走れるのでとても満足。到着してから荷物を取り出し、夕飯の準備を始めました。
ここはムーズ川の目の前で川を挟んだ反対側には野生のシカ、動物などがこちらをみていました。
今晩の夕食はパエリアご飯とマッシュルームのスープとアンチョビ。このご飯は3分温めるだけなので、簡単。
夜のムーズ川は美しい。
Day 2 Itteren次の朝。夜が明けて2日目の出発の準備をしていたら、朝の散歩をしていたオランダ人の老夫婦がオランダ語で話しかけてきました。私たちはオランダ語わかりません、というと、すぐに英語に切り替えてくれました。とても優しい二人で、Itterenを訪れるのは初めてと伝えると、ここはとってもいい場所なのにItterenは何度か洪水に見舞われていて、私たちの家も二回ひどい水被害にあったの。と言います。家の中までこんなにある水が入ってきて、もうどうしようもなかったわ。冬なんて、水が溢れてそれが氷り、どこもアイススケート場みたいになっちゃったことがあるからオランダ中の人がここにスケートをしに来たこともあったわ。と女性は語る。
オランダでは海からの洪水から街を守るために、ダム、人口の防壁、ダム、水門などが造られています。国の面積のほぼ半分が海抜1メートル未満で堤防がなければ水没する危険が常にあることにより、オランダ国民は水害と向き合ってきた歴史があります。優しい二人とおしゃべりをしばらくしてから出発しました。
午前10時ちょうどにDAY2が始まりました。
Itteren to roermond 47.00 km (Maaseik to Roermond Distance : 31.00 km)
目的地はMaaseikをはさみ、Roermondまでの47kmが今日の目標。
走り出してすぐに、オランダの素敵な住宅地が見えてきました。
オランダの郊外はとても静かで家が本当に素敵。
オランダを流れるムーズ川。
11時半過ぎに朝のティータイム。カフェに寄ったあと、Maasbandという町を通り抜けました。とっても美しい街!
Hompesche MolenはDe MaasのEilandにあるStevensweertとOhéLaakの間に位置し、Maasplassenの近くにある18世紀の製粉所。約37メートルあり、リンブルフ州で最も高いもの。2015年に工場は修復され、一般の人々が利用できるようになった。
午後2時半過ぎにMaaseikを通過後、3時ごろランチ休憩。ベンチで少し休んでから4時過ぎにまた走り始める。
午後5時45分にMaasbrachtシティに到着、とともに、残念な光景が。。
美しいシティの背景に2つのそびえたつ原子力発電所。ひとことで言って本当にugly。
この原子力発電所はClaus CとよばれるMaasbrachtにそびえたつ原子力発電所。私たちがMaasbrachtを過ぎてからも、私たちの後を追うようにずっと、この発電所が見えていました。そしてこの原子力発電所の目の前を通ると、現在は稼働していないことがわかりました。改修工事中のため、2年後に再稼働するそう。原子力発電所といえば、ベルギーのTihange原子力発電所が問題になっている。この原子力発電所はオランダとドイツの国境に非常に近いので、ドイツのアーヘンと都市にいくと、町中のほとんどのお店にTihange反対!というポスターが張られています。オランダのMaastrichtもそうです。ベルギーの原発について読みたい方はこちら。
2017年、ベルギー政府が、Tihange 2原子炉のボイラーに新たな亀裂が70個発見されたことを明らかにしたとき、国の国境近くの町が激怒するという事態が起こりました。発電所は、ベルギー、ドイツ、オランダが出会う三重の国境からわずか60kmのところにあり、オランダのマーストリヒトの町とドイツのアーヘンの町の近くにあります。 そしてこれらは最初に発見された亀裂ではなかった。Tihangeは今では40年以上前のものですが、寿命は30年しかありません。すでに2014年に検査によって原子炉内に何千もの小さな「マイクロクラック」が見つかっていた。隣接するドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州は非常に不安になり、ベルギーの原子力事故の場合にはドイツ国民にヨウ素の錠剤を注文しました。ベルギーは2018年3月に原発事故に備え、国民1100万人にヨウ素剤無料配布しています。
彼と私の住んでいるベルギーの場所もなんとTihangeまでの距離はたったの26km。そのため、この地区では薬局にいくと無料でヨウ素を配布しています。彼のおばあちゃんもヨウ素を貰いに行ったそうです。
ベルギーは、電力を原子力に40%依存していますが、近隣のドイツでは、1970年代以来、原子力発電は国民に非常に人気がないままです。 2011年の日本の福島原発事故の後、ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、安全上の理由から同国の原子力発電を段階的に廃止することを決定した。しかし、ドイツは国境を越えてベルギーの原子力発電所について何もすることができないため、ドイツ国民は不安にさらされている状態。 オランダとドイツの政治家からの苦情と、原子力発電所の亀裂にもかかわらず、ベルギー政府は原子炉はまだ完全に安全であり、一時的な操業停止は単に十分な注意によるものであると主張している。それにもかかわらず、国の保健省は2016年に念のため工場内の市民にヨウ素の錠剤を提供すると述べた。
ドイツとオランダにはかなりの反核的な感情がありますが、ベルギーは南部の隣国フランスと同じように電力に対して前向きな姿勢をしている。 現在ベルギーには2カ所に7つの原子炉があります。国の北部のDoelとドイツ国境近くの東部のTihange。ベルギーの電気の大部分はそこで生産されている。 Tihangeがもし爆発したら、ドイツの歴史的美しい街アーヘンと、オランダのマーストリヒトはチェルノブイリ原発事故のように死の都市になってしまう。そして、とうとう朗報が入る。ベルギーが2025年までに原子力発電から脱却したいと述べた。
走り続けて、夜9時ごろ。Roermond近くにあるキャンプ場に着きました。一泊17ユーロ。悪くないです。でもこのキャンプ場は国境近くのため、ホリデー中のドイツ人たちでにぎわって混んでいました。酔っぱらっているドイツ人女性二人の音楽が夜中まで響き渡っていて、うるさかった。。
DAY 3 今日は息を抜いて33キロメートルが目標。
Roermond to Venlo Distance : 33.00 km
出発してすぐにRoermondが見えてきました。
とっても美しい都市!Roermond についてすぐにこの都市が好きになりました。
オランダのビオ(オーガニック)ストア。品揃えもよく気に入りました。
オランダのヘルスストア。オーガニックボンボン(キャンディ)が大好きな私はここではちみつのキャンディを購入。このあと有名なアウトレットモールをチェックしに行くことに。都市の中心で自転車で5分あればいけるので立地もパーフェクト。
いく途中で、いきなりオランダ人の男性が話しかけてきました。
君たちどこから来たんだい?ちょっとみてごらん、君の自転車の位置低すぎるよ、それじゃあ、ひざをひどく痛めてしまうよ、ほら、座ってごらん、調節してあげるから。そう、足を延ばしたときに、ひざが曲がってないようにしないと。
と、丁寧にアドバイスをくれたおじさん。気を付けて素敵な旅を!と、仕事中だったおじさんはまた車に乗って行ってしまいした。ありがとう、おじさん!
お昼は人気のデザイナーアウトレット内で世界各国からの人たちでにぎわっていて、中国人の人が多かった。
Roermond を出て午後4時半過ぎにまた走り出しました。都市を過ぎるとすぐにまたオランダののどかな光景が。
ローカルのファーム野菜が無人で置かれています。お金はここに入れてね。と書いてあるだけ。
うーん、こういうの大好き。
オランダの人って自分の家を周りにこれだけ綺麗でしょう、って見せるのが好き。
どの家もこんな風にきれいなんです。
さらに進み続ける。
どこもとうもろこし畑でいっぱい。とうもろこし畑を走っていてこんな話を思い出した。
フランスのJEAN SEIGNALETは、モンペリエ病院(フランス)で医師および教授として働いていた。彼は30年間腎移植部の管理者であり、臓器移植、特に腎臓移植の先駆者でした。医者および生物学者としての彼の幅広い知識により、彼は自己免疫疾患の大部分を現代の食事と関連づける世界的な理論を創り出し、彼の患者に成功を収めた食事をデザインすることを可能にした。そして彼はhypotoxic dietとう食事法に辿り着いた。現代の食べ物の中には「先祖のもの」から数多くありますと、彼はいう。しかし人間の消化システムは変更されていません。食物のこの変異は、タンパク質構造を変更する、いくつかの穀物の場合には農業によって、または高温で調理することによって引き起こされる遺伝子突然変異によって与えられる。したがって、私たちが食べるタンパク質は完全には消化されず、腸内細菌叢のバランスを変え、発酵菌叢(フィジオロジ)から腐敗菌叢(非フィジオ薬理学的)へと移行します。植物相および腸内容物のこの変化は、吸収されて体のバランスを乱す毒素を作り出します。hypotoxic dietを発表し、成功例を出しているJEAN SEIGNALETの基本理念とは:
Basic principles:
Exclusion of cereals, with some exceptions. Exclusion of dairy and dairy products. Preferential consumption of raw products (more than 70% of the diet should be raw). Use of virgin oils, obtained by cold pressure. Priority to biologic products. Frequent consumption of probiotics.
大切なのがここ。
EXPLANATION:
1.- Cereals:
– Modern cereals are forbidden, as they are mutated because of agriculture selection. It is known that modern wheat has 21-23 cromosomes, whereas “ancestral” wheat had 7. This modification affects the protein structure, that can act as a toxin not being completely digested. This toxins act in the intestine too, modifying the intestinal flora and creating a putrefaction flora that affects the intestinal wall and creates even more toxins.
– Wheat is dangerous, for the reasons above. Thus, foods containing it must be eliminated: bulgur, cus-cus, italian pasta, cakes, bakery… Farro is not admitted, because despite being sold as “ascestral” wheat, it has 22 cromosomes. Kamut isn´t valid neither for the same reasons. Only the variety minor escanda is valid, because it contains 7 cromosomes.
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– Corn is dangerous for the same reasons that wheat: the original plant measured half a meter, whereas the modern plant measures 3 meters high.
シリアル: -現代の穀物は私たちは摂取するべきではありません。なぜなら、現代の小麦は21〜23の染色体を持っているのに対し「先祖」つまり、昔のそのままの小麦は7を持っていたことが知られています。この遺伝子変異は毒素は腸内細菌叢を変化させ、腸壁に影響を与え、さらに毒素を生成する腐敗細菌叢を作り出します。 上記の理由から、現代の小麦はもはや安全ではありません。したがって、それを含む食品は排除されなければなりません:ブルグア、クスクス、イタリアンパスタ、ケーキ、ベーカリー…Farro(スペルと小麦)も認められません。カムートもそうです。 トウモロコシは小麦と同じ理由で危険です。遺伝子組み換えとうもろこしだけでなく、昔のとうもろこしは現在の半分の高さでしたが、現代の植物は3メートルにもなっています、と述べるJEAN SEIGNALET氏。
現代の穀物はそれだけ変異しているけれど、わたしたちの体は変わっていないので、遺伝子変異された穀物や、その他の食べ物を食べると、アレルギーや、アトピー、体の中の毒素のため、体に異変ももたらす。美しいとうもろこし畑を自転車で走り抜けながら、彼の話を思い出しました。
ルールモントを過ぎてから、道はノーマンの村Asseltに続きます。Asseltの村を通り過ぎたら、龍の村Beeselに到着。 7年に一度、セントジョージとドラゴンの伝説がここで演じられています。さらに、Beeselは、2014年にオランダで最も環境に優しい村に選ばれ、この村の素晴らしい自然環境を楽しむことができる。 BeeselからMaasを渡ってフェリーに乗ってKesselに進むつもりが、あまりにも居心地よいヴィレッジの雰囲気に魅せられて、ベンチで長い間、まどろんでしまった。
明日は雷雨になるそうなので、ホテルを探していたが、ルールモントで開催されるストリートミュージシャンの大規模なコンサートがあるそうで、ラストミニットブッキングではどこも開いていなかった。それなので、近くのキャンプ場に連絡を取ってみた。これが大正解だった。なぜならばいままで泊ってきた多くのキャンプ場の中で最高のキャンプ場だったから!
夜九時には着きますと伝え、初めてマスルート(ムーズ川ルート)から抜けて、5km離れたキャンプ場へ向かう。このBeeselからは15分あれば着く。
Beeselの日暮れ。
キャンプ場に到着しました。
キャンプサイトのおじさんは笑顔いっぱいで迎えてくれました。ほら、とってもきれいな設備が整っているよ、見て、見て、と子供のような心をもった優しい方。一泊12.50ユーロ。おじさんと話していると、すぐに知らない人が会話に入ってきました。とてもまじめな顔で、もうWi-Fiパスワードはゲットしたかい?とわたしに聞いてきたので、まだ、これから。と答えると、私の携帯にパスワードを入れてくれました。この辺のことはもう知っているかい?ときいてきたので、いいえ、初めてと答えると、私たちにスーパーの場所、近くにある美しい湖のこと、スイミングプールのこと、何から何まで教えてくれました。話を聞くと、彼はロッテルダムの保険会社で働いていて、静かでスペースのあるこのキャンプ場が気に入っていて、毎年キャンピングカーでこのキャンプ場に来ているそう。今回も休暇をとって、3週間このキャンプ場でリラックスしているそう。ヨーロッパやアメリカでは休暇中にキャンプ場に行ってリラックスするってごく普通のこと。亡き、ミヨコとジャックアンクルもよくそうしていました。
ロッテルダムからきた男性は、ここのオーナーは昔農業のプロフェッサーで、土や、植物について、とても詳しいんだよ、と教えてくれた。
静かでスペースいっぱいのキャンプ場。
オランダのキャンプ場は下の写真のカラフルな箱が見えるように通常ゴミの分別もしっかりされています。感心したのはオランダ人は本当にきちんとマナーを守ります。キャンプ場のキッチンにゴミ一つ、水を一滴も残さずに綺麗に拭いてピカピカにして自分のキャンピングカーに戻ります。ここに2日間泊りましたが、男女兼用のシャワーの髪の毛一本残す人がいなくて、シャワーもトイレも洗面所も使った後、みんなタオルで拭いたり、使用後はピカピカにしているのを何度も見ました。そして、都市ではないせいか、みんな、挨拶をしてきます。朝ごはんをわたしが準備していると、みながボナペティ!と、オランダ語で笑顔で言ってくれます。都市だとみな目を合わせないように生活していますが、町のいいところはみなほんとうに暖かいのです。
ピカピカのキッチン。
夕飯を作っていると、先ほどのロッテルダムからの男性が私たちのところにまた来ました。何を作っているんだい、と彼は笑顔を見せませんが、真顔でいろんな話をしてくれる人。わたしがホワイトアスパラガススープを温めているの、あとはパンとペストソースで夕飯を食べるよ。というと、ホワイトアスパラガスか、ホワイトアスパラガスっ丁寧暗闇で育つから白いのって聞いたことあるかい?グリーンアスパラの新芽に土盛りして光を当てないとホワイトアスパラになるんだよ。とだんだん話が長くなってきてしまい、、話を聞いていた私たちのスープはすっかり冷たくなってしまいました。(笑)
Day 4 : 次の朝洗濯をしていると、今度は女性がオランダ語で話しかけてきました。オランダ語、分からないんです、というと、すぐにパーフェクトな英語に切り替えてくれました。さすがオランダ人!
ここはアメリカか?というくらいみなパーフェクトなアメリカ発音で英語を話すオランダ人。彼もベルギーにそれはないな。。と感心していました。
彼女はどうやら例のロッテルダムの男性の奥さんで、その洗濯物どこに干すの?と聞いてきたので、あの木の横のベンチに干そうと思って、と言うと、それなら奥の納屋に、洗濯を干すものがあるから一緒に来て、と教えてくれスムーズに洗濯が終わりました。昨晩は3日ぶりのシャワーも浴びられて快適!
今日はストームが来るとのことで、気軽に町でリラックスすることにしました。
ドラゴンの町Beeselに戻って、昼食をとり、帰り道の森の中、
き、きた、大雨が!ざーっとものすごい音でバケツをひっくり返したような雨。
雨が過ごすぎて、笑いながら自転車でキャンプ場に戻りました。
雨はものの15分ほどで止んでしまいましたが、ずぶ濡れになったので、ホットシャワーを浴びて出てくると、キャンプオーナーが、いやー残念だった、今年のオランダはカラッカラだから、今日こそは水まきしなくていいかなと思ったけど、すぐにやんでしまったね、とうので、わたしが、でも水たまりがあちらこちらに出来ているし、土も全部濡れているけどだめなの?と聞くと、おじさんは自分の人差し指で、目の前の土をぐりごりと掘って、ほら、水が浸透しているのは上の1センチがいいところ。これじゃあまだまださ、と笑って答えた。
デカトロンで購入した90ユーロのテント。
テントの中身を出して、チェックしたけれど中は全く濡れていなくてよかった!お隣さんのテントはかなり本格的だった。
お隣さんのテント
雨の後の空は一段と美しい。
夜はBeeselのスーパーマーケットで買った材料と、ペストソースとフランスの生ガーリックでパスタを作りました。なかなかの味。
ここまで走った距離。142km 明日はVenloに向かって出発。
おやすみなさい。
Day 5 Beesel to Venlo -Arcen 38km
後半につづきます。